2018年 6月25日

こんにちは。
今回は毛量とベースについてです。
かつらを作る時に毛量設定は気になるところです。どのくらいの毛量で作るのかは着ける方の好みになりますが、シニアのお客様で多いのがご年齢に合わせて少ない毛量で作りたいというご希望です。そのような場合は特定のベースを用いなければなりません。
何故かと言うと、従来型のベースは地肌に透過しないので、毛量を少なくしてしまうと何かの拍子で(髪の毛の隙間から)ベースが見えてしまうからです。少ない毛量にも対応できるベースは、薄型で且つ、地肌に透過するタイプのものになります。
この二つの条件を満たしていれば、地肌が透けるほど少ない毛量で作ってもベース本体が(地肌に)透過しますので、間近で見ても(ベースが)ほぼ見えない状態になります。
カツラの仕様を決める時の相談では、どのようなベース素材で製作するのか、また、その特徴などを良く聞いたうえでサンプルも見せてもらう必要があります。
そしてサンプルを手の甲へ乗せて間近で良く見てみることです。その状態でベースがほぼ見えなくなれば(地肌への透過が)OKです。あとは通気性の有無だけを確認すれば良いでしょう。少ない毛量とは反対に、毛量を多くしたい場合は従来型ベースで製作しても問題ありません。